室生犀星 「堀辰雄への手紙」 限定特装本・1988年・成瀬書房

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堀辰雄との最初の出会い
「大正十二年五月、私は当時田端の高台に住んでいた。或日お隣の奥さんが見え、わたし共の主人の府立第三中学校出身に堀辰雄という生徒がいるが、いちど紹介してくれと言われていますので、会っていただけるかどうかというお話であった。私は何時でもと答えた。お隣は広瀬雄校長であり第三中学に芥川龍之介も在学していたことがあり、堀は当時二十歳だった。
 或日お母さんに伴われて来た堀辰雄は、さつま絣に袴をはき一高の制帽をかむっていた。よい育ちの顔付に無口の品格を持ったこの青年は、帰るまで何の質問もしなかった。お母さんはふっくりした余裕のある顔付で、余り話ができない人のようだった。これが私の堀のお母さんに会った初めであり、そして終りであった。大正十二年の震災でこのお母さんは、隅田川に火に趁おわれて水死された。(後略)。」(室生犀星「わが愛する詩人の伝記」より)

堀辰雄と作品
「昭和4年の東京帝国大学の卒業論文は、「芥川龍之介論」だった。11月に、芥川の死をモチーフに、この頃の身辺体験を描いた「聖家族」を発表し、文壇で高い評価を受けたが、脱稿後の秋に喀血し療養することになった。昭和9年に矢野綾子と婚約するが、綾子もまた肺を病んでいたために、二人で富士見高原療養所に入院したが、病状が悪化した綾子は12月に死去した。この体験が、堀の代表作として知られる『風立ちぬ』の題材となった。昭和14年3月に立原道造が結核のため死去した。24歳だった。立原は堀を兄のように思い、慕っていた。昭和16年1月、初の長編小説となる「菜穂子」を発表。登場人物「都築明」のモデルは立原道造である。昭和18年それまで6回訪れた大和旅行を随筆的にまとめた「大和路・信濃路」を連載し大和への思慕を綴る。昭和28年5月、死去。48歳没。芝増上寺で、川端康成を葬儀委員長として告別式が執行された。妻の多恵は随筆を多く書き、平成22年4月に96歳で死去した。『ウィキペディア』


成瀬書房・1988年3月限定113部発行の室生犀星「堀辰雄への手紙」二重箱付きです。本文は特漉奉書、表紙は茶染め麻布装、七宝焼きはめ込み袖装帙入りの豪華本です。巻末に 堀多恵子・室生朝子の墨署名が入っています。
経年のヤケもほとんどなく、シミや書き込みなどもありません。
中古本であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。

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9750円室生犀星 「堀辰雄への手紙」 限定特装本・1988年・成瀬書房本・雑誌・漫画本










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